[レポート] AWS Partner Tech Study Day 2024(Well-Architected Mini Bootcamp 運用上の優秀性の柱)に参加してみた
こんにちは!AWS事業本部のおつまみです。
みなさん、AWS Well-Architected Framework 読んだことありますか?私はあります。
本日、AWSがパートナー向けに主催している 「AWS Partner Tech Study Day」 に参加してきました。
そこで Well-Architected Mini Bootcamp なるものに初めて参加したので、体験レポートを書いていきたいと思います。
結論、AWS Well-Architected Framework を読み直す、とても良いきっかけになりました!
このブログを読んでいただいた方に
- AWSのパートナーセミナーに参加してみたい!
- Well-Architected Mini Bootcamp 気になる!
- もう一度、Well-Architected Framework 読み直してみようかな
という気持ちになっていただけると嬉しいです!
セミナー概要
- セミナー名: AWS W-A Mini Bootcamp -運用上の優秀性の柱編-
- 開催日時: 2024年8月30日(金)14:00〜17:00
- 場所: アマゾン ジャパン目黒オフィス
- 参加人数: 14名
- 目的: AWS SA Pro資格相当のエキスパートな方々を対象に、AWS Well-Architected Frameworkを題材にして実案件で安定的なシステムの提案/設計/運用するための能力を高めて頂く
「AWS Partner Tech Study Day」 参加者の中から、事前アンケートで受講したいと答えた希望者のみ参加するようなかたちでした。
講師としてAWSパートナーソリューションアーキテクトの前田さん・松尾さんに進行いただきながら、開催されました。
AWS Well-Architected Framework とは?
Well-Architected Mini Bootcampの前に、このセミナーの元となるAWS Well-Architected Frameworkについて簡単に説明します。(既に知っている方は読み飛ばしていただいてOKです。)
AWS Well-Architected Frameworkとは、クラウド上でワークロードを設計および実行するための主要な概念、設計原則、アーキテクチャのベストプラクティスについて書かれたドキュメント集となっています。
AWS Well-Architected Frameworkには6つの設計原則が合わせて、ベストプラクティスが用意されています。
このベストプラクティスに沿って、一貫した基準でアーキテクチャをレビューすることで、アーキテクチャに内在しているアンチパターンや改善点を見つけ出すことができます。
詳細はこちらのブログをご参考ください。
Well-Architected Mini Bootcamp とは?
架空の企業をベースにしたナラティブ (物語) から現状 (As-Is)、あるべき姿 (To-Be) をAWS Well-Architected Framework に沿ってチームで分析するワークショップです。
以前からパートナー向けに実施されている「AWS Well Architected Bootcamp」とは異なり、各柱毎に異なるシナリオが用意されているので、そのシナリオに沿った分析が行えます。
「AWS Well Architected Bootcamp」に関しては、弊社メンバーが参加した記事がありますのでご興味あればぜひ見てみてください。
セミナーの受講レベル
AWS Certified Solutions Architect – Professional 認定レベル
今回参加した「AWS Partner Tech Study Day」 が Ambassadors, Top Engineers, Jr.Champions向けのイベントだったので、ある程度のAWS知識を持っているという前提でWell-Architected Frameworkに関する事前インプットはありませんでした。
セミナー開始!
当日のスケジュール
時刻 | 内容 |
---|---|
14:10 – 14:30 | ルール説明とお題読み込みタイム |
14:30 – 15:30 | ループディスカッションタイム |
15:30 – 15:40 | 休憩 |
15:40 – 16:40 | 発表とQA |
16:40 ~ 16:50 | wrap-up(パートナーSAによるまとめ) |
進め方
- お題に対して、7分間黙読(各自)
- 各チームのお題発表
- 与えられたベストプラクティス集を5分間読み込み(各自)
- レビューの実施(各チーム内)
- 各チーム毎に発表&ディスカッション
1.お題に対して、7分間黙読(各自)
まず、1人でお題を読み込みます。
お題は架空の企業を想定した内容で、システム概要から組織や社内体制などが具体的に記載されていました。
お題の要約
- 動画配信サービスを提供している会社
- 2年前にAWS上にシステムを構築して現在ユーザ数は30万人以上を突破
- 新規ユーザ登録数よりもユーザの解約率が高くなっていて困っている
- CEOが原因究明に努めるように指示を出した
- ユーザーの解約を防ぐために緊急対策チームを編成する
- 緊急対策チームの一員として現状(As-Is)を分析し、あるべき姿(To-Be)を提示してくれ
- 経営陣および技術陣に対して提示する必要がある
そして、現場へのヒアリング結果がまとめられているので、それを読み解きます。
ちなみにこのヒアリング結果は講師の方がベストプラクティス集のアンチパターンを列挙して、作成しているようでした。
(一部例をご紹介)
100台以上のEC2インスタンスにそれぞれSSHでログインし、正常確認コマンドを実行してヘルスチェックや、パラメーターシートから意図しない変更が行われていないか突き合わせを行っています。
このようなアンチパターンが至る所にあるので、ツッコミどころ満載の内容となっています。(笑)
読み込む時間が7分と短かったため、ここでは気になるところに印をつけ、ざっと目を通す程度でした。
2.各チームのお題発表
各チーム3~4人に分かれており、チーム毎に『運用上の優秀性』に関するベストプラクティス項目が3つずつ割り当てられました。
今回は4チームに分かれていたので、以下のような割り当てとなりました。
- チーム1
- 組織の優先順位
- 組織カルチャー
- 運用のための設計
- チーム2 ←私はここのチーム
- 運用モデル
- オブザーバビリティを実装する
- デプロイのリスクを緩和する
- チーム3
- 組織カルチャー
- 運用準備状況と変更管理
- 運用状態の把握
- チーム4
- オブザーバビリティを実装する
- ワークロードのオブザーバビリティの活用
- イベントへの対応
3.与えられたベストプラクティス集を5分間読み込み(各自)
自チームのお題が発表されたら、割り当てられたベストプラクティスを各自読み込みます。
各ベストプラクティスには、このように複数の項目があるためここでは、「期待される効果」や「アンチパターン」を流し読みする程度でした。
4.レビューの実施(各チーム内)
ベストプラクティス集を読み終えたら、さっそくチーム毎にW-Aレビューを実施します。
As-Is(現状)・To-Be(理想像)をホワイトボードに洗い出し、ディスカッション内容を後で発表できるようにまとめます。
私のチームは前半で各項目に対するAs-Isを全て洗い出し、その後にTo-Beを書き出していきました。
- これは他の会社でもあるあるだよね!
- そういえば最近GAされたこんなサービスが使えそう!
などわいわいしながらディスカッションできたので、とても楽しかったです!
5.各チーム毎に発表&ディスカッション
最後にチーム毎にディスカッションした内容をまとめて発表し、発表内容に対してディスカションをしました。
各チーム毎のホワイトボードの様子をご紹介します。
チーム1
チーム2
チーム3
チーム4
ディスカッションでは、参加されている方々の職種がバラバラだったため、様々な視点の話しを聞くことができました!
最後に
今回は、AWS Partner Tech Study Day 2024で開催された Well-Architected Mini Bootcamp の体験レポートをご紹介しました。
ただ1人でもくもくとWell-Architected Frameworkを読むよりも、背景が異なる社外の方々とディスカッションすることで知識としてより定着するなと感じました!
また、今回全ての設計原則の架空シナリオをAWSさんよりご提供いただいたので、今後社内勉強会として実施していきたいと思いました!
早速社内展開したら、反応してくれた!
これから実施していくのが楽しみです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
みなさんもWell-Architected Frameworkでベストプラクティスを理解していきましょう!
以上、おつまみ(@AWS11077)でした!